へら竿

社長

 

握り(グリップ)

紀州へら竿 和人のグリップ。ティアドロップ(涙型)のオーソドックスなタイプ。乾漆と籐細工、螺鈿により華やかさと滑り止め機能性を追求。その細部にこだわる一つ一つの細工は、持つ人の所有する満足へ。


社長

 

高野竹(こうやちく)

主に、二番目に使われる竹。和人は特に細身の竿は特別なご注文でない限り、作っていません。現代に通用するへら竿。繊細で壊れやすい。そんなマイナスイメージを払拭したい。作者の思いは、世界遺産、高野山の山中でも、しっかりした高野竹を探すことにつながります。


社長

穂先(ほさき)

穂先は真竹を細く割り、4枚を接着し、更に細く削り出します。これを「合わせ穂」といいます。真竹は、主に奈良県で切ります。細く割ったあと乾燥し、火入れ、焼き込み、それを真四角に成形し、4枚接着する。穂先の製作は、非常に手間とエラー率の高い仕事です。材料だと割り切って、穂先屋さんから買ったほうが安い。山のような竹のほこりにまみれ、腕の筋肉痛になることもないでしょう。しかし、和人は自分で作ります。お恥ずかしいことに、こんな要領の悪い職人は珍しいです。和人の設計した穂先作りの補助機械は、穂先屋さんに使用させてあげています。


社長

 

矢竹(やだけ)

主に三番目以降の竹に使用します。矢を射るための竹。節が低く二番目の高野竹との相性がいい。先人の知恵です。主に和歌山、奈良、大阪の山中で切ります。竹切りをしていて竹の束が2束、3束となると30kgを超えます。それらをかついで山から降りるのも、私には重労働です。でもこれって、自然の恵み。重いなんて、言ってられない。感謝です。ありがたい重みなのです。


社長

漆(うるし)

漆は、天然の抗菌塗料です。昔から耐久性、耐熱、耐薬品性に優れています。竹と漆。自然と対話する釣りには、自然の材料を使いたい。純金を使用した蒔絵も本人がしています。綺麗に仕上げる。それは今は当然の時代です。1ランク上の仕上がりにご期待ください。